伽羅創記

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zoom RSS 今年最後の読書から

<<   作成日時 : 2008/12/13 16:50   >>

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  明日はいよいよスリランカへ発つので、これが今年最後の記事になります。今年最後の読書は、ヴィクトール・E・フランクル「それでも人生にイエスと言う」だった。
 フランクルはユダヤ系オーストリア人の精神科医で、アウシュヴィッツ収容所へ移送された経験から書かれた「夜と霧」は、人類の名著と言うべきものだ。「それでも人生にイエスと言う」原題 "Trotzdem Ja zum Leben sagen"は、彼が収容所から解放された翌年、ウィーンで行った講義を記録したものに基づいている。「夜と霧」同様、これを読むと読まないとでは人生の損失にかかわると思った。もう、わたしはフランクル先生を一生信じるよ!読み終えて心に残ったことを、この年末、みなさんとシェアしたいと思います。

・・・(中略)ものごとの考え方を180度転換することです。その転換を遂行してからはもう、「私は人生にまだなにを期待できるか」と問うことはありません。いまではもう、「人生は私になにを期待しているか」と問うだけです。
 私たちが「生きる意味があるか」と問うのは、はじめから誤っているのです。つまり、私たちは、生きる意味を問うてはならないのです。人生こそが問いを出し私たちに問いを提起しているからです。私たちは問われている存在なのです。・・・

 やられた、と思った。私はいつも、人生がなにかもたらしてくれることを期待していた。だけど、生きることとは、そういうものではないのだ。生きること自体、問われていること、生きていくことは答えることであり、それは生きていることに責任を担うことだと。
 まだまだ修行が足りません。しかし、こういう言葉を残してくれた人がいることに、深く感謝したい気持ちです。想像を絶する極限状態でも、自分が人間であることを選ぶ自由があるのだということが証明されたのは、私たちにとって最高の希望ではないでしょうか。


 みなさん、よいお年をお迎え下さい。新年、元気でお会いできますように!

 

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コメント(10件)

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カラビさん、あんた、本当に今年最後にいい事いゆわね。同感ですわ。私はフランクルの本を読んでいないけどさ、、その意味には、この人生すべてを受け入れていく、意味もあるのでは、、カラビさん楽しいクリスマスとよいお年を迎えてね、、、
MASU
2008/12/21 22:02
今ごろどうしてるのかなあ、と思って久しぶりに来てみました。
また新年、ゆっくりお話聞かせて下さいね。
楽しみにしてます
NANAE
2008/12/22 10:18
>MASUちゃん
明けましておめでとう御座います。
無事、スリランカから帰ってきました。旅行記は追々UPしますので、お楽しみに〜。
フランクルは原書ドイツ語なので、ドイツ語で読むのもいいかもですね。
今年もよろしくお願いします。

>NANAEさん
明けましておめでとう御座います。
セイロンティーは味見してもらえたでしょうか。
私はハマって、しょっちゅう飲んでいます。
今年もよろしくお願いします!
カラビ
2009/01/05 01:54
こんばんは

カーラビンカさんのブログに影響され興味を持ったことがあります。

一つは落語の世界で、日本にいるのに今まではあまり注意をはらっていませんでした。
もしかすると日本から出た方が、より日本を意識するようになるのかな?

もう一つはフランクルです。
ここを読んだだけでは、今ひとつピンと来なかったけど、すごく気になったのでフランクルの本を注文しました。
今から楽しみです。
kosumosu
2009/01/24 23:19
>kosumosuさん
落語は子供の頃から結構好きでしたが、外国生活は心にしみるような聞き方を知りましたね。
フランクルの本は何を注文されたのですか。私もkosumosuさんの読後感想が、今から楽しみです。
カラビ
2009/01/25 08:38
高校で最初にやった演劇の役が関西弁を話す役だったので、落語を聴いたほうがいいと言われたのですが、その時は何を聴いたらいいのかもわからずに終わってしまいました。
その時に聴いていたら、その後演劇生活もだいぶ変わったかもしません。

注文したフランクルの本は、「夜と霧」と「それでも人生にイエスと言う」の2冊になります。
読んでいる最中の本がたくさんあるので、感想はしばらく先になりそうです。
kosumosu
2009/01/25 09:35
カラビさんこんばんは。

上の2冊の他にも『死と愛』も注文してしまい計3冊注文待ちになりました。

本屋に行ったら、斉藤啓一という人の書いたフランクルの入門書のような本『フランクルに学ぶ』が有ったので早速読んでみました。

フランクルは、自分にとってももっとも注目すべき人になりました^^
色々な、意味においてもっと深く知りたいです。

フランクルは、生の核心へ意識を向けさせる人だと思います。

本当の幸せとは、苦悩に対する見方、生きる事への責任、生きている意味、行動すること...色々な事について、向き合う必要を強く感じるようになりました。

フランクをを紹介してくれて感謝です^^
kosumosu
2009/01/27 20:13
>kosumosuさん
>本当の幸せとは、苦悩に対する見方、生きる事への責任、生きている意味、行動すること...

そうですね。
私がフランクルから学んだことは、一言で言うなら「人間はこんなにも美しい存在になれるんだ」ということでした。ポスト・モダン的虚無主義はおさらばしました。私も感謝です!
カラビ
2009/01/28 09:26
なかなかいい文だけど、引用がもっと長いほうがいいな。本読んでないから、からびさんの感銘が100%伝わらないからさ。でもいい目してますね。もっとフランクルについて思ってることとか、深く描いてほしいな、今度時間あるときに。人生に期待しないって、ネガティブに聞こえていて、実はすごいポジティブだね。人生が自分に期待するって、なんか生きてるのが面白くなる言葉だね。毎日一歩一歩その期待に応えてくってことね。Be Procativeか。生きてるって、人生を創造してることだと思うと、アホな考えに縛られてる暇ないね。
ぽん
2009/02/08 20:39
>ぽんさん
どうもですー。
フランクルについては、また考えたことを書きたいと思います。「生きる意味を求めて」は持っているけどまだ読んでいないので、次回はその感想でも。

>生きてるって、人生を創造してること
そうですよね。
考え方を180度転換することの発見って、すごいと思いました。
カラビ
2009/02/09 10:52

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