伽羅創記

アクセスカウンタ

zoom RSS Ground Zeroの虚空

<<   作成日時 : 2013/09/10 11:22   >>

トラックバック 0 / コメント 2

画像

  911テロで崩壊したワールドトレードセンター(WTC)の跡地-グラウンドゼロがここ近年どうなっているか、恥ずかしながら私は知らなかった。グラウンドゼロにはメモリアルパークができていた。WTCツインタワーがあった場所に、二つの巨大な慰霊碑プールが造られていた。プールを囲むプレートには、犠牲者の名前が刻まれている。

画像

 四方の壁から水が滝になって落ちる。プールど真ん中には、四角い穴があり、水はそこへ吸い込まれてゆく。9月の光にきらめく無数の水滴は、降りそそぐ涙を表現してこの慰霊碑がつくられたのかなと思わさせるものだった。

画像 写真中央のビルが以前フリーダムタワーと呼ばれていたもの。正式名称が1(ワン)ワールドトレードセンターに決まり、来年2014に完成予定だそう。なんでも7(セブン)まで建てるそうな。どこにそんな金あるんだぁ、NYシティ?

 2001年9月11日、私は日本からNYへ帰る飛行機に乗っていた。アメリカ政府からの指令でアラスカ−アンカレッジに緊急着陸した。隣の席のアメリカ人がNYに携帯から電話して、WTCに飛行機が突っ込んだらしいと言った。飛行機が突っ込んだって、一体どんな...? 時差ボケを差っ引いても、私は頭に思い描けなかった。乗客が避難させられたホテルのダイニングでWTCが燃えているテレビ画面を見た時、やっと現実がわかった。それはきっと私だけじゃなかっただろう。(ちなみに、デルタ航空は精一杯の対応をしてくれました。
 アンカレッジからLA、オハイオと送られ、NYに帰れたのは4日後の夜中だった。翌朝、当時住んでいたイーストヴィレッジのアパートの屋上にのぼると、WTCの方で薔薇色の煙が燻っていた。誰かが、下手なトランペットを吹いてた。あれから12年経ったのか。

 慰霊碑プールの乱れなく静かな水音を聞いていると、WTCも12年も、真ん中にあいた虚空に吸い込まれてしまったように思えてきた。宇宙の無(ゼロ)は無限の豊かさを秘めた虚空であるというが、人間がつくった虚空はなんか無機質で、そこへ回帰したいという気は、まず起こらない。




テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
9.11はパトリオット・デイというんですよね。
私は(アメリカ人じゃないからかな?)パトリオットよりもピース。
平和ってなんだ?と、考える日。
にしゆみ
2013/09/13 05:56
結局、私たちがあーだこーだ言ってられるのも、平和な状態だからなんですよね。戦時下じゃ、こんなことしてらんないし。そう思うと、まわりのもの事がとても貴重に思えます。
カラビ
2013/09/13 10:23

コメントする help

ニックネーム
本 文
Ground Zeroの虚空 伽羅創記/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる