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みんなの「文学」ブログ

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或る田舎町、今
  およそ、吉田健一ほど洒脱な随筆を書く人もいないだろう。父吉田茂の転勤にともなって、少年時代にヨーロッパの各地で過ごし、英語仏語に堪能で、一方、漢文や日本の古典は誰よりも造詣が深い。教養とはなにかと云うなら、吉田健一が日常で体現していたものがそれだ。 ...続きを見る

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2017/03/27 23:09
耽読 「雪国」
  恥ずかしながら、はじめて川端康成の「雪国」を読んだ。八月に雪景色を思い浮かべるのは、寒さの実感が押し迫ってこない分、寒がりにはいいかな。しかしぃ... このようなエロい話だとは思わなかった。温泉芸者と文士くずれの湿っぽいストーリーなんだろうと勝手に想像して、読む気にならなかったのだ。だいたい、日本人初のノーベル文学賞受賞作品で大騒ぎしたわりに、教科書に載っているのをついぞ見たことがない。だから有名な冒頭の「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった」以外は、何が書いてあ... ...続きを見る

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2014/08/18 11:34
日本語という奇蹟
  今年のニューヨークは、街路樹(小梨ともリンゴ科ともいわれる)の花が咲いたのが例年よりやや遅かった。蕾がつきはじめた頃、気温の下がる日が続いたせいだろうか。この白い花がいっせいに咲くと、春だなぁって嬉しくなる。 ...続きを見る

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2014/04/28 08:31
The Story of Soul Brothers
  今日10月23日は旧暦九月九日、重陽(菊の節句)の佳日だ。重陽で思い出す話に、雨月物語の「菊花の約(ちぎり)」がある。 ...続きを見る

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2012/10/24 10:22
ホツマツタエ
  友人のお母様から薦められ「ホツマ物語」という本を読んだ。『古事記』、『日本書紀』以前の伝承を持つとする説もある『ホツマツタエ(秀真政伝)』を、わかりやすく物語風に書いたものである。お恥ずかしい話、私は『古事記』、『日本書紀』とも部分的にしか読んだことがなく、そんなだから「ホツマツタエ」という言葉もはじめて聞いた。  ホツマとは日本の東北地方のことで、『古事記』、『日本書紀』では未開の地である東北が「ホツマツタエ」では聖地とされている。また、アマテル(アマテラス)が男神だったり、ヤマトタ... ...続きを見る

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2010/12/01 13:58
白昼の翳り
  物書きには大きく分けると、ストーリー展開の面白さで読ませるタイプと描写力で惹き込むタイプがある。勿論、ストーリーの面白さも描写力も両方それ相応に必要だし、とちらも抜群に兼ねそろえている作家もいる。しかしあえてざっと見渡すと、ストーリーの面白さで読ませる方が多く、描写力で惹き込むタイプは少ない。(まぁここのところは、読み手個人の好みも多くかかわってくるのだが)    ブルーノ・シュルツは、断然描写力で惹き込むタイプだ。ユダヤ系ポーランド人、1930年代、ポーランド・アヴァンギャルド立役... ...続きを見る

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2010/06/07 12:32
出雲から東京、ヘルン氏
  羽田へ向かう飛行機が雨に濡れた滑走路に走り出た時、空の旅特有のセンチメントに包まれ、私はこの三日間に出雲で出会った様々な光景を、窓についた水滴を数えるように一つ一つ思い出していた。  飛行機は離陸すると、ものの3分もしないうちに厚い雲をぬけた。三日ぶりに太陽を見た。あまりの眩しさに顔を背け窓から後ろを振り返ると、さっきまで私がいた土地は雲に閉ざされ、跡形もなく消えていた。その時だった。私の中で出雲の光景が、古雑誌の写真のように生彩のない平坦なものになってしまったのを知ったのは。慌ててデ... ...続きを見る

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2007/12/30 13:54
「ジプシー歌集−フェデリコ ガルシア ロルカ」から
 若い美しいジプシーの写真を見つけた。ひき込まれるほど妖しげな目がよかった。ロルカの「ジプシー歌集」の一節が浮かんだ。 ...続きを見る

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2007/04/19 12:29
好きな一首−紀 貫之
  人はいさ 心もしらず ふるさとは    花ぞむかしの 香ににほひける ...続きを見る

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2006/10/25 10:11
辻 邦生 誕生日
 九月二十四日は、辻 邦生の誕生日だった。亡くなってから、七年が経つ。辻文学を最も読んだのは、二十代後半だった。当時、私はベルリンに住んでいた。一時期、救いを求めるような気持ちで読んでいた。  最初の出会いは「廻廊にて」だった。書いたのは女性だと思った。邦生という名前も女性のものともとれたが、なにより文体、感性が、私のイメージする限りでの男性のそれとはかけはなれていた。「廻廊にて」を読み終え、「夏の砦」も一気に読んだ。若さによくある、放縦で無為で思いつめて息苦しく、不安と高揚がめまぐるしく入れ... ...続きを見る

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2006/09/24 14:36
秋晴れの上空で
 ちょうど九月の今ぐらいではなかったか。五年ぶりに日本へ帰る飛行機が、ようやく北海道上空にさしかかっていた。雲一つない見事な秋晴れだった。太平洋側を飛んでいたが、日本海まではっきりと見えた。こんなほっそりした島国が、激動の国際政治の中でしのぎを削っているのかと思うと、なんだか痛々しいような気持ちが起こった。“日出処”の国は万遍なく濃い緑で、淡い光をはねかえす海に手弱女のように横たわっていた。  森 有正が「バビロンの流れのほとりにて」の中で、大国主命の作とされる詩について書いていたことが思い出... ...続きを見る

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2006/09/23 01:57

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