秋の草花

 今年の曼殊沙華は、開花が少々遅い気がする。彼岸を過ぎてから咲き出すもの、あるいはまだ蕾でいるものも多い。長梅雨だったのが影響しているのだろうか。でも、これが咲くと、もう秋です。  曼殊沙華の赤は、夏の花の燃えるようなそれとは違い、蝋細工めいた、いにしえの異国情緒を感じさせる色だ。  薄かぁ。今年は十月一日が十五夜なのだそう…
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夏と一緒に往った人

  九月一日未明、母が永眠した。通夜も、葬儀でも、私は泣かなかった。母はここ数年 寝たきりになり、病院のベッドに両腕を縛り付けられた状態だった。本人は勿論嫌がっていたし、見る方も辛かった。だから本当を言うと、これでやっと自由になれたね、よかった、という気持ちの方が、悲しさよりずっと大きかったのだ。安らかに息を引き取ったと、担当医から聞い…
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記憶の風景ふたたび!

 八月最後の日曜日。暑い暑いと言いながらも日暮れは早くなり、なま温かい風も心做しか盛夏のそれとは微妙に違った肌触りがする。  夏草の茂る山の神社の二重塔婆、この多宝塔は天文三年(一五三四)に建造されたものだという。織田信長の時代からここに建っているわけか。すごい、うん、すごいよ。  この神社の参道入り口両側にある木の灯篭を見て、…
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盆過ぎの葉月

  うちのあたりは、お盆は八月十五日の旧盆で行なっている。調べてみたら、明治以前は旧歴七月十五日がお盆だったようで、それでいくと今のカレンダーでは八月末か九月に入ってからだ。だからなのだろう、昔の人は盆が過ぎれば秋の風になる、といったのは自然のことだ。盆の送りも終わり、激しく降る夕立、車の中から。  叔母の眼科診断の付き添いで…
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ローカル線に乗って

  叔母の眼科診断の付き添いで、隣県の大学病院へ行くことになった。歩くペースも大変遅くなった叔母と、ローカル線の駅へ向かう。もともと小柄だったが、今や並んで歩くと旋毛まで見えるぐらいに小さい。  古い記憶の断片がある。私はねんねこ半纏に包まれてじいさまに背負われ、この駅の玄関口で汽車を待っていた。隣に叔母が付き添っていた。幼児の頃…
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長梅雨もそろそろ

  昨年も梅雨が長かったが、今年はさらに長びいている。もしかしたら、明けるのは8月に入ってから、という予報もあるみたいだ。梅雨の合間の晴れた日というのも、今年はあまりないよう。それでも、しばし雨が止んだ夕空は、時折はっとするほど綺麗だったりする。  雨のお蔭で熱帯夜などもまだほとんどなく、これだと暑中お見舞いを云うのもまだはばかられ…
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圓生一門 本当の話

  コロナウィルス感染拡大防止対策の緊急事態宣言が出された4月7日から、図書館はずっと閉館になっていた。閉館になる前に取り寄せリクエストしていた3冊の本が届いた知らせがあったのは6月18日、先月25日に宣言解除されてから約20日後だ。現在でも、館内の机で閲覧はできない。貸出返却のみ、コピーもダメ、滞在時間は30分めどとなっている。 …
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雨告げ花

 関東も梅雨入りだ。山に近い農業観光センター前の紫陽花ロードは、思った通り花が咲いていた。  雨が降って、嬉しそうなのはだぁれ?
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緊急事態明け

 新型コロナウィルス感染の緊急事態宣言が、ようやく25日に解除された。まだワクチンもない状態だから感染対策は怠れないとはいえ、気分的には少し楽になった。しかしこれから暑くなるのに、マスクをするのは難儀になるなぁ...  山の湖も、外出自粛が解けて釣りに来た人の車があちこち停まっていた。素晴らしい五月晴れの午後…
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親子でコラボ

 4年前に米国から帰国し実家に戻った時、トタン屋根の錆どめが剥げているのを父が直した。直したといっても上から錆どめを重ね塗っただけで、市販のものを買って急場しのぎ的にやったものだから、しばらくしたらまた割れて剥げてきた。今回、しっかり下地から塗り直そうということになって、古い錆どめを全部剥がすことにした。  業務用の強い剥離剤を買い、…
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インドア ゴールデンウィーク

  ゴールデンウィークに入るが、コロナウィルス感染緊急事態で自粛要請は続く。桜前線はこれから津軽海峡を渡り、北海道に上る頃だ。今年は見る人もずっと少ないけれど、もちろん花はそんなことは関係なく、純粋な自らの欲求で内から開く。  日本中必要以上に恐れている傾向があるように感じているが、外出時のマスクやまめな手洗いは、最低限の社会的エ…
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月に叢雲 花に風

 新型コロナウィルス感染が治まるどころか拡大し、昨日ついに安倍総理は東京はじめ7都府県に「緊急事態宣言」を出した。埼玉県もその内に入っている。学校のほとんどが5月の連休まで休校となったが、今日は新入生だけで慎ましく入学式を行ったようだ。  今年の桜は例年よりずい分早く開花したものの、その後、雪が降ったり寒い日があったりで花が一斉に開か…
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冷たい花

  新型コロナウィルス感染騒ぎで、世界中のあちこちで外出自粛要請が下され、日本も東京では花見の宴もない状態。もともと静かな田舎のこの辺りは、城址公園の桜がいつもと変わらずに咲いており、花見をする人がちらほらなのも、いつも通りのようだ。  なんでも週末は雪が降るという予報だったが、前日は4月を通りこすような暖気につつまれた花曇りだっ…
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氏神尊春祭、またはGenius Loci(ゲニウス・ロキ)

  中国武漢市から広まったコロナウィルスが世界中に猛威をふるい、日本も未曾有の事態となっている。3月に入ってから政府の要請で全国の学校が春休みまで休校、公けのイベントも取りやめが続出、中国をはじめ感染状況が悪い国からの入国を制限したため、観光産業などは壊滅的であり、経済のダメージなど計り知れない。現時点では東京オリンピックもすわ延期…
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閏年

 中国武漢市から広まった新型コロナウィルス肺炎の感染に、目下世界中が振り回されている。日本でも毎日感染が報告され、残念ながら死者も出ている。政府は小中高校を3月2日から春休みまで休校する異例の措置を要請した。幸い、まだうちの近隣では感染者も出ていない。籠ってばかりも嫌だ、天気もいいことだし、気晴らしに神社へ行って来た。  ここは背景の…
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如月も、はや...

  平均気温を上回る日が多い暖冬のようで、冷え込む古い家屋に住んでいる者にはありがたい。いち早く咲く水仙も、すでにあちこちで見かける。今週は寒い日が来るらしいが、こうして寒い暖かいを繰り返し、春になっていくのだなぁ。早咲きの梅はちらほら咲きはじめている。あとひと月もすれば、桜の蕾も膨らむ頃だろう。  今月末から来月半ばにか…
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謹賀新年令和二年

 謹んで新春のお慶びを申し上げます 令和の御代になって初めての正月、恒例の、氏神である八幡神社へ初参りに行った。晴れた元日で、春のような明るさだった。 絵馬に願い事を書き奉納。旧年度の願いは叶ったので、そのお礼も!  昨年の一番うれしかったことは、やはり琵琶の奥傳を許可されたことだなぁ。{%グットハートhdec…
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神様へのプレゼントは?

 クリスマスのプレゼントに、何をお願いしようか。子供の頃に欲しかった物は、自分で買えるぐらいの大人にはなった。 有形のもの、無形のもの、様々なお願いをしてきた。手に入った物もあれば、そうでない物もある。 だけど、私は神様にクリスマスのプレゼントをしたことがあった? いつもお願いする一方だったのではなかったかな。 今日は私も…
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初霜まぢか

 霜月に入り、朝夕がだいぶ冷え込んできた。わが町の秋祭りも、先週つつがなく終わった。いつもはひっそりとした駅前通りも、祭りの日は山車とお囃子の競演で賑わう。これが終わると、あとは師走を待つばかりになる。  寄居町、荒川にかかる橋の上から。隣町なのに、あまり行ったことがなかった。なかなかいい景色じ…
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