氏神尊春祭、またはGenius Loci(ゲニウス・ロキ)

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  中国武漢市から広まったコロナウィルスが世界中に猛威をふるい、日本も未曾有の事態となっている。3月に入ってから政府の要請で全国の学校が春休みまで休校、公けのイベントも取りやめが続出、中国をはじめ感染状況が悪い国からの入国を制限したため、観光産業などは壊滅的であり、経済のダメージなど計り知れない。現時点では東京オリンピックもすわ延期か、というところまで行っている。今月私は3箇所で琵琶の演奏をする予定だったが、例に漏れずどれも中止または延期となってしまった。

 そんな中で今日、近所の神社で春祭が行われ、急遽琵琶の献奏をすることになった。私はこの神社に朝夕お参りしている。春祭に参加したのは、今回がはじめてだ。もとは神社の隣の家のご一族の氏神様らしい。この家の方と氏子さん達で、いつも社を綺麗にしている。小さな小さな神社で、毎年ささやかに皆さんが集まり、神主さんが来て祝詞を上げる。こんな世相だから、神様に曲を捧げることはとても嬉しいことだ。


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 祝詞が奉上と皆さんの榊のお供えが終わり、私が琵琶を演奏した。曲は「春のしらべ」、新年や春のことはじめに似合う、短めのおめでたい曲。いや~、神様と向き合って演奏というのは、なにもかも見透かされているようで、ことの外緊張した!
ともあれ、神主さんはじめ皆さんに喜んでもらえた。また来年も、ということで、もっともっと精進せんと!

 祭りがはじまる時は曇っていた空が、祝詞奉上がはじまると雲が切れて日が差した。やっぱりね、そうなのだ。神々の御応えなのだ。それはあの場にいた誰もが、心の内で知っていたことだと思う。そんな時間を皆さんと共有できたのは、なんともしあわせなことだ。
 どうか疫病が収まり、人々に平安が戻りますように。今はそれを祈るばかり也。



 

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