圓生一門 本当の話

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  コロナウィルス感染拡大防止対策の緊急事態宣言が出された4月7日から、図書館はずっと閉館になっていた。閉館になる前に取り寄せリクエストしていた3冊の本が届いた知らせがあったのは6月18日、先月25日に宣言解除されてから約20日後だ。現在でも、館内の机で閲覧はできない。貸出返却のみ、コピーもダメ、滞在時間は30分めどとなっている。
 あのぅ...そこまでする必要ってありますか? 外出自粛要請なら家に籠る。家に籠れば読書もしたくなる。だが図書館は開いていない。館内閲覧はできないとしても、職員はマスクしてビニールカーテン越しに貸出返却ぐらいしても問題なかったのでは?図書館が活用できないということは、知的活動を奪われることでもある。過剰というか、もはやヒステリー気味だと思いますよ。

 相変わらず分裂気味の読書傾向、たはは~。三冊とも一気に読んでしまった。
六代目円楽師(元楽太郎さん)の本は、思わぬことがわかった! 有名な、六代目三遊亭圓生が落語協会から弟子達をひき連れて脱退した話、一門は寄席に出られなくなり、私はどんなにか大変なことだったろうと思っていた。特に総領弟子だった先代圓楽さんは、脱退してから一年そこらで圓生師が急逝してしまい、一門を一身に背負わねばならなくなったその苦労や、いかばかりだったろう...と。
 ところが円楽師によると、寄席に出られないなら地方公演をやろう、てぇことになり、圓生師はじめみんなで日本中を回りはじめたところ、これが大盛況でえらく稼げたというのだ。そもそも寄席の出演料は安くて、落語協会会長の柳家小さん師が「お前、ペナルティで寄席に出さないぞ」と言っても「寄席へ出るという方がペナルティなんです(売れっ子には)」と返されたとか。
 この地方巡業に一番喜んでいたのは圓生御大で、人生最後の一年が一番しあわせだったろうって。寄席出入り禁止になり不遇どころか、一門ウハウハだったのかよ~。まぁでも、それを知ってよかった。あの芸至上主義の圓生師匠や圓楽さん、楽ちゃん達の零落した姿なんて無い方がいいもんね。何がどう転ぶか、わからないものでゲスな。

 久しぶりに圓生の「派手彦」を聞いた。ベルリンにいた頃、ある店のドイツ支店長だった日本人の男性からもらったテープだ。男嫌いを女嫌いが見初めて夫婦になる。本当に、何がどう転ぶかわからない。「だから人生、そう捨てたもんでもない」とまた落語に教えられる。


この記事へのコメント

aosta
2020年07月03日 21:56
カラビさん、こんにちは。

昨日やっと晴れたと思ったら、今日は午後からまた雨です。
一昨日の晩だったか、一瞬切れた雲の晴れ間から覗いたお月様がまぶしくて、月明かりの中ですごく幸せな気分でしたのに。
雨に続いて、東京での感染拡大のニュースにすっかり気落ちしてしまいました。

フレディ・マーキュリーの恋・・・
読みたいけれど、何だか読んだら辛くなりそう。
カラビ
2020年07月04日 16:19
こんにちは。今日もうちのあたりは雨が降ったりやんだりです。

「フレディ・マーキュリーの恋」の著者は、動物行動学者の竹内久美子氏で、タイトルとは違い、同性愛者の遺伝子について分析、解明した本です。
動物界にも常に一定の割合で同性愛遺伝子というのはあって、それがどういう意味があるのか、ということがわかってきます。
目から鱗で超面白いですよ、おすすめ!
aosta
2020年07月19日 10:47
「フレディ・マーキュリーの恋」読みました(#^^#)

想像していたのとまったく違う内容でしたが、面白かった。なるほど、と何回も膝を打ち、確かに目からうろこの一冊でした。それにしても、このタイトルはどうなんでしょうか。売らんかなの出版社の目論見がそのまま透けて見えますが、誤解して読んだ(買った)人にしてみれば納得がいかないのでは、と老婆心ながら気になるところでした。
カラビ
2020年07月19日 22:30
aostaさん

もう読まれましたか。早い~!
そう、タイトルが紛らわしいというかね、実際、フレディの話かと思って買った人もいるみたいです...
竹内氏の本は最近ハマって、他のも一気に読みました。生物って、一見不合理なことでも実は意味があってのことなんだなぁ、と感心しますね。