伽羅創記

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zoom RSS Sid Vicious on the Cross

<<   作成日時 : 2011/05/15 15:13   >>

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  ここしばらく、シド・ヴィシャスが頭にまとわりついていた。最近、自分のことがさっぱりわからなくなり、「私は自分が一番わからない」と認めてから変な現象によく出くわす。これもその一つだというのは直感でわかっていたが、それにしても、何で今シドなんだぁ?

 私が「シド・ヴィシャスみたいなのがいい!」と言ってたのは10代の頃で、そう言うのは「自分はそれだけ覚悟決めてパンクなんだぜ」という口上みたいなもんだった。まさかこの歳ンなってシドがいいもないと思うのだが、もう知らん。Never mind the bollocks(勝手にしやがれ)。そんなにまとわりつくなら、とことんつき合ってやろうじゃないかいってんで、セックス・ピストルズ のライヴ映像からインタビューから、ネットで引っかかるシド関連のものを片っ端から見まくった。(時代の波に抗えず、ついに電話線からDSL接続に変えたもんでYoutubeが見れるようになりました)。アレックス・コックス監督”Sid & Nancy”(ゲイリー・オールドマンがシド役やっている)も、おっそろしく久しぶりに観た。
 うーむ... シド・ヴィシャスのメタファーに自分の内面が投影されているなら、どうやら私は生きる方ではなく死の方へ顔が向いている。そんな風に言うとなにやら物騒だけど、別に何かに追いつめられているとか絶望しているとかそんなことはまったくない。ただ何と言うのか、やりたい放題、自己破滅まっしぐら、そういうのもアリなんじゃないか、このまま行っても面白いことなんかありそうもない、いっそ消えてしまった方がいいんじゃないか。こういう時というのは、一緒に生きる相手より一緒に死んでくれる相手を求めていたりする。そういった気持ち諸々が自分の中にあるのを否定できなかった。否定しない。どんな気持ちも感情も、それぞれの居場所を見つけてあげたいから。


画像 いつも思ってたけど、シドほどブラック・レザー&パンツが似合う男の子はいないねぇ。ピストルズのマネージャーだったマルコム・マクラーレン曰く「みんなシドが見たくて、彼の方へ押し寄せた」。シドは挑発的だった。顔はけっこう童顔なんだけどね。
 それにしても、この写真には思わず息をのんだ。この体、ベラスケスの描いた「十字架のキリスト」にそっくりではないか!救世主とジャンキーを並べるのも不謹慎な話、或いはHoliness(聖)とVicious(悪)を倒置させる安易なパンク・ファッション的趣向でもなく、ただ純粋に造形として、「十字架のキリスト」は私が知る中で最も美しい人体像であり、その血肉化を目にして感嘆を禁じえなかった。
 シドは時々ナイフで体を切り刻んだという。精神面で問題があったのは明らかだが、自分に求められたViciousのイメージを生きようともしていた。破滅に急ぐ姿に人々は熱狂し、血を流すしなやかな肉体に恍惚を覚える。「十字架のキリスト」もシド・ヴィシャスも、それを見る時、私は死に顔を向けている。







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コメント(4件)

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シド!懐かしい。
高校のとき、ピストルズとかラモーンズとかクラッシュとか聞いてました。
真奈
2011/05/15 23:05
真奈さん、こんにちは。
マジですか!? 真奈さんがピストルズ聞いてたなんてものすごく意外、でも共通のものがあって嬉しいですね〜。
シドにしてもジョニー・ロットンにしても、当時は知りえなかった人物像が浮上してきて興味深いです。
カラビ
2011/05/16 00:26
あっ、ゲイリー・オールドマンかぁ。そういえば、そうだったかも。
彼は名優ですよね〜!大好き!
昔、深夜TVで観た記憶があります。
確か、ほんと、つら〜い映画だった気がする。

私は、ピストルズは 有名な2〜3曲しか知りませんが、
当時の若者のの熱さ(不健康な発熱だけど)を象徴してますよね。

自分の中のいろんな顔をキチンと認識して、ちゃんと居場所を作ってあげること。
カラビさんのブログから、学んでます。
自己肯定力、高めて生きましょう!!

何で今シドなんだぁ?という、かラビさん。
その、一歩下がったところで、ちゃんと自分を見てるお姿。好きですよ〜!
にしゆみ
2011/05/17 04:12
>にしゆみさん
G・オールドマンのシド役は上手かったと思います。ナンシー役も迫力あったし。

>一歩下がったところで、ちゃんと自分を見てるお姿。
前は手に負えない感情がわくとパニックになってたんですけどね。少しは冷静になれたのかも。客観的に観察すると、面白い発見があるもんですな。
カラビ
2011/05/17 11:27

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