冷たい花

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  新型コロナウィルス感染騒ぎで、世界中のあちこちで外出自粛要請が下され、日本も東京では花見の宴もない状態。もともと静かな田舎のこの辺りは、城址公園の桜がいつもと変わらずに咲いており、花見をする人がちらほらなのも、いつも通りのようだ。
 なんでも週末は雪が降るという予報だったが、前日は4月を通りこすような暖気につつまれた花曇りだった。七分咲きといったところなので、雪に見舞われても花は持ちそうだった。


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 雪の日は、同じ木に薄いピンクと濃いピンクの花がつく源平咲きの桃も咲いていた。雪見桜ならぬ雪見花桃。



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 雪が止んだ後の山の湖。冬の寒さなのに釣り人が1人、2人いた。疫病蔓延で、世界は未曾有の恐慌に突入するのは間違いない。日本政府は愚策ばかり発表している。誰もどうなるか予測できない。静かに澄んだ風景の中で、不安がざわつく。そんな世の中も私も当然関係なく、自らの純粋な欲求で桜は開く。この日はとけた雪の雫に濡れた花が、冷ややかに私を見下ろしていた。



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