昔々、小諸城址で

  小学校の遠足で、長野の小諸城址を訪れたことがあった。ぐるり歩いて出発の時間に集合場所へ向かうと、何人かの男子が、あっちの方で葉っぱを吹いていた人がいたと言っていた。  それから間もなく、今度は家族で再び小諸城址を訪れた。その時、石垣近く晩秋の日だまりで座布団に座り、旅行者と話しているお坊さんのような人に会った。膝元に置かれた茶…
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まだまだ残暑

  8月の最後は晩夏の郷愁がメロウに色濃さを増して、一年で最も好きな時期なのであるが、異例の猛暑が続いた今年は、まだまだ残暑の厳しさの方に気を取られる。こないだ台風が来て、一時涼しかった。その時の夕空、日本では珍しいという乳房雲があらわれていた。  唐突だけど、最近、相手に自分の弱み(たいてい愚痴)を聞かせる事で、もっと親密度…
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盆の前、寄席と琵琶と講談

  寄席といえば上野の鈴本に行くことがほとんどで、新宿の末廣亭へも行ってみたいと思いながら、なかなか機会がなかった。この度、晴れて末廣亭寄席に行くことが叶った。晴れはいいけど、この夏は日中最高気温40℃近い猛暑日がず~~~っとつづく異例の熱波に日本列島は包まれている。なおさらのこと、落語で暑気払いだっ!{%顔文字ファイトhdeco%…
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コノハナサクヤ

    近所の小さい神社の百日紅(サルスベリ)が咲いている。百日という字のとおり、秋の彼岸あたりまで最後の花が咲く。一つひとつの花は小さいけれど沢山咲いて、生命力が強い。  この社に祀られている神さまはわからない。近所に住む人達がまめに手入れをしていて、御幣もいつも白くきれいに飾られている。社の隣に建つ家の一族の氏神様らしい。一…
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パリ祭近づく

  7月14日はパリ祭の日、パリ祭というのは日本だけで呼ばれている名で、正式にはフランス国民祭"Fête nationale française"(フェト・ナスィオナル・フランセーズ)というそうだ。  王政に反対するパリ民衆が、バスティーユ牢獄を襲撃したのが1789年7月14日、これが世に知られる「フランス革命…
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田植えとミレー

  梅雨の中休みらしいが、蒸し暑い~。じとっと皮膚にまとわりつくこの暑気は、日本らしいものの一つだ。私は気温が高くても湿度が低いHot&Dry気候はけっこう好きなのだが、湿度が高いとどうも消耗する。サウナ状態になる日本の夏は、かなり苦手だった。  人間なんて勝手なものさね。雨が降れば鬱陶しいの、降らなきゃ降らないで水不足と騒ぎ出す…
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紫陽花 ready

    今年は桜にはじまり、季節の花がみな早く開花した。梅雨入りも例年より2週間ほど早いらしい。昨日、今日は雨が降ったり止んだりだが、また関東では本格的な梅雨入り宣言はされていない。この週末は天気が良く、その後、崩れたら、いよいよ梅雨到来だろうと天気予報で言っていた。わが家の紫陽花は、すでに準備完了の様子。  雨の後、この辺…
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立夏の調べ

  ヨーロッパでは最も美しい月といわれるのが五月、日本でも百花繚乱の季節だ。この頃、民家の庭や街路、その他いろいろなところで色とりどりの大きな花を咲かせる菖蒲を見かける。私が子供の時分には、あまり見た記憶がない花だ。ジャーマンアイリスという種類らしい。  わが家にも叔母の植えた株が、今年も綺麗な花を咲かせた。私が特に好きなのは、真…
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緑萌ゆる山間

 「目に青葉 やまほととぎす 初鰹」の季節です。この句の「やまほととぎす」とは、山で鳴く鳥の不如帰(ホトトギス)だと思っていたが、ヤマホトトギスという野草もあるのでそっちの方かな? http://www.mitomori.co.jp/hanazukan/hanazukan2.4.144yamaho.html  夕方近く、農業観…
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恩寵 降りしきる

 夏日の陽気に、城址公園の桜はますます散り急いでいた。地面もうっすらと桜色、ベンチに寝そべる私にも花びらが降りそそぎ、空から見たら桜色に染まっていただろうか。  花吹雪とはよく言ったものだ。こんな風景の中にいると、たとえこのまま死んでしまったとしても、幸福感だけを共に逝けるのではないか、と思ってしまう。それも桜の「狂気…
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花とともに昇れ

  今月半ばからの連日暖か陽気で、次々と春の花が咲き出した。お彼岸の梅につづいて、白木蓮も晴れた空に映えていた。  中学生になった頃、家の近くに住んでいた女の人が山の貯水池に身投げした。無口で、片足を引き摺って歩いていた。笑っていた顔は、見た記憶がない。自殺の理由は、夫に暴力をふるわれていたからとか、夫が他の女性とねんごろにな…
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家族の時間

 小さな町が梅の香りで満ちている春の彼岸入り。前日、叔母と墓掃除に行った。以前から墓掃除は叔母がひとりでやっていたが、4ヶ月ほど前に階段を踏み外し腰を圧迫骨折したため、まだ屈んだりができないので、私がやることになった。叔母の指示に従い墓石を布で拭いた。初めてやったが、けっこうな労力が要る作業で、こんなことを彼岸とお盆毎に叔母…
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豊かな生活とは

  用事があって、高崎市へ行って来た。まだ外出にコートは要るものの、日差しは随分と春めいてきた。二十四節気の暦にしたがえば、今は雨水(うすい)となる。春一番も、そろそろ吹く頃かなぁ。  私が高校生の時分は、北関東一の地方都市である高崎の中心街田町辺りはいつも人通りが多く活気があったものだが、いつの頃からかすっかり静かになってしまっ…
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立春一歩手前

 半世紀ぶりの強い寒波が居座っているそうで、毎日寒い~ お寺の鐘楼屋根の鬼瓦に「寒いと思えば寒い。寒くないと思えば寒くない」と喝を入れられている感じ。  秋に拾った紅葉の押し葉をデスクライトにつけてみた。なかなかいい。季節ごとの草花…
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何もかも聞いて欲しかった人

    尊敬する知識人とか学者とか幾人もいるけれど、自分の情けない嫌なところを晒しても話を聞いてもらいたい人がいるとしたら、西部邁氏だった。面識はないが、この人になら心を開いて話ができる、およそ私が決着も納得もできずにいることなど、この人はとうに全部経験済みなのだと、そんな風に信頼できる何かを感じられたのだ。  60年代安保闘争…
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謹賀新年 平成三十年

  謹んで新春のお慶びを申し上げます。  おめでたい宝船の絵を見つけました。今年は平成最後の年になりますね。ふと「平常心」という言葉が浮かびました。私への今年の助言なのかなと思っています。  世界、日本、皆様がご安泰であることを心からお祈り申し上げます。   ☆ カーラビンカ
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これもまた縁

  大好きな作家、辻邦生の父上がジャーナリストで薩摩琵琶演奏家だったというのは、氏の本で読んで知っていた。モノオペラ「銀杏散りやまず」は本人が原作を手がけ、出演もしている。(写真) 先日、私の琵琶の先生が、この秋に学習院大学資料館で開催された「辻邦生回顧展」のパンフレットを持っていた。 「石田さんの息子さんが、寄稿しているわよ」 …
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力士、神の依り代

  昔から家族が大相撲放送を見るので、私も時々見ることがある。だが相撲ファンになったことはないし、全然詳しくない。ここのところ横綱日馬富士が後輩力士に暴行して怪我を負わせた事件を、どのテレビ局も日に何度となく取り上げているため、嫌でも目に入る。  日馬富士関はモンゴル出身、9月にモンゴル力士達の飲み会があり、そこにいた貴ノ岩という…
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紅葉狩

   籬(まがき)の菊のうつろふを 誰しら雲の八重葎(やえむぐら)。    茂れる宿のさびしきに 人こそ見えね秋の来て 時雨をいそぐもみぢ狩。  今習っている琵琶曲「紅葉狩(もみじがり)」の出だし部分です。琵琶曲の歌詞は本当に美しい日本語で、感嘆うっとりしてしまう。そんな曲につられてか、山の貯水湖へ紅葉を見たくなり行ってみた…
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ジャック・オー・ランタンはいないけど

 日本は10月31日、NYならハロウィーンで盛り上がる日だ。昔住んでたアパートの玄関にも、誰かがつくったジャック・オー・ランタン(提灯ジャック)が飾られていたのを思い出す。  最近は日本でも、ハロウィーンには仮装して街に繰り出す若者が多い。私が知る限り、80年代はハロウィーンなんて全然ポピュラーじゃなかった。ベルリンに住んでいた時…
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